理工学的な視点とセンスを磨く基礎実験
理工3学部には1年生全員(約1800人)が受講する理工学基礎実験をはじめ、各学科の特色ある専門実験が数多く設置されています。現在、私はその中の1年生全員が受講する「理工学基礎実験1A1B」を実施する物理系基礎実験室に所属しています。
基礎実験では身近な物理現象を学問的な視点から考察することを目的としており、実際に装置を触り現象を体感したり、測定物を自分で加工する等の「実践」を重視した実験実習を行っています。この基礎実験を対象に、実験室の運営や学生指導に加え、実験内容の改善や新規実験テーマ・実験装置の開発、実験マニュアルの作成等と教員と連携しながら教育に密接にかかわる部分を担当しています。
受講する学生全員が実験をより深く理解できるように授業の構成や実験手法を考えたり、それらを実現する装置の開発は難しくもありますが、学生から「物理現象に興味を持った」「実験が楽しい」という声が聞けるとやっていてよかったとうれしく感じます。
やってみることの大切さ ~実践することで得られる新しい発見~
本学で学ぶことのできる強みの一つに「専門実験設備の多様さ」と、それらを「実践できる環境」が挙げられます。実験設備は幅広い知識と様々なバックグラウンドを持った技術職員が管理しており、日々最先端研究の課題を解決するためのサポートを様々な視点から行っています。技術職員の幅広い経験と知識は、学生の知的好奇心をくすぐることにもつながり、学生にとっても分野にとらわれず学べる貴重な場ともなっています。
私は、これらの環境から得た「実践した経験」と、その経験から得られる「応用力」は学生が将来選択肢を広げる際の力になると考えています。学生の成長の一翼を担えること、ゆくゆくは新たな価値を創造する技術者・研究者が世界に羽ばたくための基盤づくりに携われることに、技術職員としての大きなやりがいを感じます。
私の年間の業務ウェイト推移
このほか人事研修、技術部研修に取り組んだり、箇所横断型プロジェクトとして「WASEDAものづくりプログラム (ローム株式会社との連携教育プログラム)」「技術系専任職員リクルーティング・プロジェクト」に携わったり、さらには大学全体のイベントである入試やオープンキャンパス、安全衛生一斉点検等の対応もしています。
ご参考:WASEDAものづくりプログラム (ローム株式会社との連携教育プログラム)
私のキャリアパス
2012年4月 | 入職 |
2012年6月~ | 教育研究支援課(二系)工作実験室 |
2015年12月~ | 教育研究支援課(二系)工作実験室 兼 教育研究支援課(一系)物理系基礎実験室 |
2016年6月~ | 教育研究支援課(一系)物理系基礎実験室 |
2022年12月〜 | 教育研究支援課(二系)材料実験室 (現在/2022年12月) |