早稲田理工、実践教育の礎


Science & Engineering Expert

はじめに

学部学科横断型の分野別実験教育組織

WASEDAの伝統、在野精神。厳しい実践の中で積み上げた経験が新しい世界を切り拓く人材輩出につながっている。その中核である早稲田理工の徹底的な実践教育は「知っている」から「できる」に鍛え上げる大きな役割を担っている。

WASEDA理工には、スケールメリットを活かした盤石なサポート体制がある。その一つが約100人からなる専門性の高い技術者集団(技術職員)による学部学科横断型の分野別実験教育組織の存在である。学科の枠を超えて共通的に利用できる実験室を運営。機器や装置を集中させ、組織的に管理・運営することで、より高度な装置をより多く導入した実験教育環境を整備するとともに、教職協働体制で多彩な実験教育コンテンツの開発やきめ細やかな実験指導を実現している。

さらに、このスケールメリットは研究力強化にも及ぶ。授業のない時間帯は研究活動で活用され、経験豊富な技術スタッフに技術相談をすることもできる。研究利用に特化した共同利用研究施設もある。

ここでは、WASEDA理工の実践教育の根幹を支える各実験室で展開している実験科目など、その概要を紹介する。

「理工の達人」には早稲田理工で得た深い経験や幅広い知識、人間力を武器に、地球規模で物事を考え、多くの人と共感し、行動できる人材を輩出したいという想いが込められています。(揮毫:書家・渡部大語