実験教育による理工系学生の育成
私がいま携わっている業務は、早稲田の理工三学部に入学した1年生全員(約1800人)が履修する必修科目「理工学基礎実験」の運営です。この実験のカリキュラムは物理・化学・生命科学と多岐にわたり、学生全員が専門分野を越えた学びに触れることのできる特色のある授業です。私は実験教育の現場における実験指導や安全教育・安全管理を中心に行っています。
これから理工系学生として学んでいくにあたっての第一歩となる重要な授業を通して、学生と直接対話し「教育」に携わることに、大きなやりがいを感じています。学生一人一人に理工系学生として必須のスキルやセンスを身につけてもらうとともに、見て、感じて、学ぶことの楽しさを改めて感じてもらえるよう、工夫を重ねています。
学びを深め続けることのできる環境
専門は化学系、配属は物理系と、これまでの専門とは異なる分野への配属となりましたが、自身が学んできたことを活かすことのできる機会は多くあります。(例えば、安全管理業務の一環として薬品・排水チーム(技術部横断型プロジェクト)に所属し、点検・指導を行っています。)また、研修等を通して、様々なバックグラウンドを持つ技術職員の方々から直接指導を受け、学生時代には触れてこなかった分野の学びを新たに吸収することもできます。自身の技術力を広い分野で発揮し、学生にとってよりよい実験教育を提供できるよう、絶えず学びを深める日々に楽しさを感じています。
私の一日
授業実施期間中
09:30 | 始業(30分遅れのシフト出勤) |
09:40 | 実験実習の準備 |
10:20 | ティーチング・アシスタント勤務管理 |
10:40 | 実験実習開始 実験実習終了まで適宜、実験室指導や助手・TAへのフォロー、装置等の不具合対応。 |
18:00 | 実験実習終了、片付け |
18:30 | 終業 |
「理工学基礎実験」は月~金まで一週間を通して実施しているため、授業期間中はおおよそ毎日このスケジュールです。レポート処理をはじめとする関連業務や研修、箇所横断型プロジェクト等の業務もありますが、これらは実験室メンバーと時間を調整し対応しています。箇所横断型プロジェクトは、現在、2019年3月開催に向けた「おもしろ科学実験教室in台湾プロジェクト」と「技術系専任職員リクルーティング・プロジェクト」に参画しています。
授業実施期間以外
主に次学期のための実験室準備(装置の入れ替え、調整等)を実施しています。併せて、実験マニュアル更新等の実験コンテンツ改良も行っています。新しい実験コンテンツの開発も計画中です。また、小中学生向けの科学実験教室、高大連携事業の実験実習にも広く携わっており、「実験教育」に関しての様々な経験を積んでいる最中です。
私のキャリアパス
2018年 4月 | 入職 |
2018年 6月~ | 教育研究支援課(一系)物理系基礎実験室 |
2020年12月~ | 教育研究支援課(一系)化学系基礎実験室 |
2022年 6月~ | 環境保全センター(現在/2022年12月) |