早稲田大学での適切な研究・実験活動をマネジメントする
研究推進部研究マネジメント課において、技術職員が担う主な仕事は、「生物系委員会の事務局業務」です。学内で行う全ての動物実験,遺伝子組み換え実験,感染実験に関する実験計画について審査を行っています。世界的にも動物実験に対する規制は年々強化されており、特にReplacement (代替法の利用), Reduction(使用動物数の削減),Refinement(実験方法の洗練,実験動物の苦痛軽減)といった、3Rの原則を順守した実験計画を作成し、その下で適切に実験を行うことが求められています。年度末には数百件の実験計画の審査を一斉に行うことになり、業務量として大変な時期もありますが、「研究のWASEDA」を掲げる本学の根本を支える業務であり、大きなやりがいを感じております。また、研究計画を審査するに当たり、内容の理解が求められるため日々勉強が必要にはなりますが、大学全体の研究の動きが把握でき、また、最前線の研究について触れられることは、非常に興味深く感じます。
公的研究費の適切な執行を管理する
技術職員という言葉からはイメージしづらいかもしれませんが、研究マネジメント課では、「公的研究費の執行管理」も行っております。国からの助成を受けた研究活動については、その経費の使用について厳しいルールが定められております。研究活動の経験がある技術職員ならではの視点で、研究費の使用に関する監査を行い、不適切な研究費の使用を未然に防いでおります。また、業務を通して研究に関する経費の流れや規則について精通することができます。実験室の仕事では得ることのできないこうした知識は、職員として将来的に大学の発展に寄与していく上で、必ずプラスになるものだと感じております。
メッセージ
技術職員は、自分の専門分野に関わらず、様々な分野の仕事に挑戦することが出来ます。現状のスキルに自信が無くても、それぞれの分野に精通した先輩が多く在籍しており、自分の能力を伸ばせる環境が整っています。自分の専門分野をさらに磨くもよし、新たな領域に挑戦するもよし。知的好奇心にあふれた方であれば、とても魅力的な職場だと思います。
私のキャリアパス
2014年4月 | 入職 |
2014年6月~ | 教育研究支援課(一系)化学系基礎実験室 |
2019年1月~3月 | 海外協定大学派遣研修(カルガリー大学(カナダ)) |
2019年12月~ | 研究推進部研究マネジメント課(2020年4月) |
2022年12月〜 | 教育・総合科学学術院 兼 グローバルエデュケーションセンター(現在/2022年12月) |