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環境保全センター

2010年入職(新卒)
地球・環境資源理工学専攻修士課程修了。学生時代に多くの技術職員の方々に自身の研究活動を支援して頂いた経験から、技術職員として早稲田大学に貢献したいと考え入職。
作業環境測定士、環境計量士(濃度)、衛生工学衛生管理者等の資格を保有。

化学物質に関わる総合窓口

環境保全センターは、教育研究活動等にともない発生する環境汚染の防止と環境負荷の削減、教職員・学生および周辺住民の生活環境の保全をはかることを目的に、化学物質や実験廃棄物の管理、排水分析や作業環境測定といった環境保全に関わる分析や助言等の業務を行う全学的な組織のひとつです。このような業務の遂行のために各種分析装置や実験設備を有していますが、これらは多方面の研究分野においてニーズの高いものでもあるため、学内の教育研究活動に開放し、研究力の強化にも繋げています。

この中で、私は主に化学分析や技術コンサルティングを担当しています。本学では多岐にわたる分野の研究活動を行っており、化学分析に関する課題を抱えた学生が毎日のように相談に訪れます。そのような時、私達は様々な場面で培った分析技術やノウハウを駆使し、また、学生が新たな学びや経験を積み重ねることができるよう意識して学生と関わっています。

学生と共に成長する喜び「早稲田の研究力∝技術職員の実力」

学生の分析相談内容は実に多様で、当然、世界で誰も行っていないことも含まれます。そのような完全に新しい分析には公定法がありませんので、未知の課題にいかにアプローチするかが分析技術者の最大の腕の見せ所だと考えています。学生とともに試行錯誤して、いかに正確なデータを求めるかを検討する瞬間に最もやりがいを感じます。そして、苦労の末に確からしいデータを出せた時に喜ぶ学生の姿を見ると、自分の技術力向上に対する喜びもさることながら、彼らの一つの成長を実現することができた点に、大きな喜びを見出せます。

私の担当業務

私の担当業務は、全体の約半分が排水分析・作業環境測定といった法令に基づく安全管理に関する測定です。そして、残りの時間は化学分析技術を用いた技術コンサルティングです。実験・実習科目のように日時が完全に定められている業務ではありませんので、「いつ・何をするか」は高い自由度と自主性の中で調整しています。また、私は入学センター主管の全学共通箇所横断プロジェクト「Global Recruiting Project」に参画しており、8月や2月といった比較的業務量に余裕がある時期に、インドやタイで留学生募集活動(留学フェア出展、高校・大学訪問)をしています。

私のキャリアパス
2010年4月入職
2010年6月~技術部教育研究支援課(二系)材料実験室
※2014年1月~3月 アルバータ大学(カナダ)にて海外研修
大学の研修制度の一つ「海外協定大学派遣研修」に応募。大学の中長期計画であるWASEDA VISION 150で核心戦略とされる「対話型、問題発見・解決型教育への移行」に関して、実験・実習科目の更なる充実を目指した情報収集等を目的として参加。
2015年6月~環境保全センター
2022年6月〜技術企画総務課(現在/2022年12月)
本記事執筆 2018年