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理工学術院統合事務・技術センター
技術部 教育研究支援課(四系)
先端生命医科学センター
共通機器管理室

2008年入職(新卒)
応用化学専攻修士課程修了。理工系の知識・技術を活かしつつ、人に直接関わることでその人の成長に貢献できる職種に就きたいという思いから大学職員を選んだ。

技術コンサルティングを通した理工系人材の育成

多岐にわたる生命科学系分野の分析機器・装置を有する共通機器管理室において、技術コンサルティングを主業務とし、日々、学生からの研究相談に応じています。学生や教員、研究員が広く共通的に使用できる分析機器・装置を整備・運用することで、スケールメリットを活かした研究強化活動に繋げることも重要な役割のひとつです。研究の動向や新しい機器装置情報を常に収集し、分析機器・装置の整備計画の立案から、導入・整備・使用者へのフォローまで一貫して対応することで、より効果的に研究活動を推進しています。

教員からは「技術職員の存在は非常に助かる」との言葉をいただくこともあります。教員が学生に対して研究指導を行う際、「△△のことは技術職員の○○さんに聞くといい」といったように教員から信頼されて我々技術職員が研究指導に直接かかわる機会も少なくありません。教員からの信頼の下、学生への技術コンサルティングを通して、優れた研究成果の発信に繋げるとともに、実践力をもった理工系人材の育成に関われる、大変やりがいのある職種です。このように、教員の信頼・期待に応えるためにも、日頃から自身の技術力・知識の向上は必要不可欠で、常に学ぶ姿勢で業務に取り組んでいます。

日頃から試行錯誤を重ねる学生に接する機会が多く、学生の成長を実感しています。もっとも嬉しかった瞬間は「卒業式の日に挨拶に来てくれたこと」です。卒業という大事な節目にわざわざ挨拶に来てくれたということは、その学生にとって印象に残る何かを与えたのだろうと信じています。

研究者をつなぐ橋渡し的な役割

日頃の研究相談を通して教員や学生と直接関わっていると、各研究グループの研究内容や強み、メンバーの個性が自然と分かってきます。研究相談を受けた際、関連する技術・知識に長けている研究グループや学生を紹介することもあります。この紹介を機に研究グループや学生の交流が始まり、技術・知識が融合することにより研究推進に繋がることもあります。

日常的に多くの教員や学生と接している技術職員だからこそ担える、研究者同士をつなぐ橋渡し的な役割も重要や職務だと言えます。このように学生の育成や研究活動の推進に直接かかわれることが大きな魅力であり、やりがいです。

私の年間の業務ウェイト推移

年間を通して技術コンサルティングをしていますが、学生の入れ替えの時期(卒業・入学)や学会シーズン、学位論文の提出時期などは特にウェイトが大きくなります。また、機器・装置の整備を推進するため、最新の研究動向の調査、将来計画、機器の選定、教職協働の委員会における協議などを進めています。

私のキャリアパス
2008年4月入職
2008年6月~技術部教育研究支援課(一系)物理系基礎実験室
※2010年1月~3月 オークランド大学(ニュージーランド)にて海外研修
大学の研修制度を活用し約3ヵ月間の海外研修。前半1ヵ月は語学学校に通って語学力向上に努め、後半2ヵ月は現地の大学にてインターンという形で業務に従事。実験教育や研究設備など理工系の環境を見学・体感した。留学生を多く受け入れている大学でもあるため、留学生対応状況についても調査できた。
2010年4月~技術部教育研究支援課(一系)生命科学系基礎実験室
2013年6月~技術部教育研究支援課(一系)化学系基礎実験室(兼 生命科学系基礎実験室)
2014年6月~技術部教育研究支援課(四系)先端生命医科学センター共通機器管理室
2020年7月~研究推進部研究支援課(現在/2022年12月)
本記事執筆 2018年