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理工学術院統合事務・技術センター
技術部 教育研究支援課(三系)
電気工学実験室

2018年入職(既卒)
精密機械工学科卒業。前職では車関連部品の設計および新入社員の教育を担当。新入社員教育を通して教育の奥深さと面白さを知り、自身の技術力を活かしながら教育に携われる技術職員に魅力を感じて転職した。

今後のものづくり産業を引っ張るリーダーの育成

電気工学系の専門実験における実験指導や実験コンテンツの開発など、実験教育を中心に日々業務を行っています。実験指導には専門的な知識が要求され、学生の教育現場で指導しているという意味では教員のような一面もあります。もちろん実験教育を行っていく上で教員との密な連携は必要不可欠です。常に最善の実験教育を学生に提供できるように日頃から教員・職員協働で取り組んでいます。

早稲田大学理工系の卒業生の就職先は様々ですが、やはりものづくり産業の一員として活躍する人が多いです。もともとメーカーにいた人間として強く感じましたが、ものづくり産業では実際に起きている課題(不具合など)を主体的に分析し、解決していく能力が要求されます。大学は、学生が社会人となった後のよりどころになる、実践的技術力の基礎を固める大事な時期です。技術職員は実験教育を通して学生と直接関わっており、その中で学生が社会に出た後の姿を想像しつつ、いかに実践的な技術力を養成させるかを考えて教えることが重要だと思っています。ただし、教え方ひとつとっても複数の解が存在し、自分なりの答えを導き出すのは大変ですが、反面その難しさこそが技術職員の面白さだとも思っています。また、学生と直接関わっているため学生一人一人の成長を肌で感じられることも技術職員の魅力の一つだと感じています。

専門領域を超えた学生への技術支援

上述した実験教育業務の他に学生参加型プロジェクトも行っています。私が関わっているプロジェクトでは主に「ものづくり」を扱っており、世間にはまだない新しい「もの」を作りたいと企画した学生に対し、「もの」を作る上での技術的支援を技術職員として行っています。

日頃から学生と接している中で、学生それぞれが個性豊かで何か一つの分野でとびぬけた才能を持っていると感じることが多いです。自分の心拍鼓動を形として表現したい一心で、オリジナルの心拍鼓動表現マシンの筐体・プログラムを設計し自作する学生など、早稲田大学ではこのような「ものづくり」をしたい学生を募り、技術的な支援を行うプログラムを技術職員が運営しています。学生からの技術的な質問は専門分野を超えた高度な内容も多いため、教える側としては大変ですが、その分自分自身も日々研鑽でき学べることが多いと感じています。

私のある1週間

年間を通してみると、授業期間中と授業期間外の大きく分けて2つの期間があります。上表は授業期間中の一例であり、学生への実験指導がメインとなります。授業期間外は、実験機材の改造・更新や実験コンテンツの新規開発・改善、学外者対象の科学実験教室用の実験コンテンツの新規開発などを行っています。科学実験教室は主に小中学生を対象としており、それら子供たちに「科学って面白い」「実験教室に参加して良かった」と思ってもらいたい一心でユニークな実験コンテンツを開発しています。

私のキャリアパス
2014年4月某完成車メーカーに新卒入社
車関連部品の設計と新入社員の教育を担当
2018年4月既卒入職
2018年6月~技術部教育研究支援課(三系)電気工学実験室(現在/2019年3月20日)
本記事執筆 2019年