物性計測センターラボ

物質の真の姿を見る。

物質の構造を解析するための共同利用研究施設です。科学の研究分野では、物質の構造や性質を調べることをマテリアルズ・キャラクタリゼーションと呼びます。物性計測センターラボでは、4つの分野のキャラクタリゼーションで早稲田大学の研究を支援しています。

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分子構造解析

核磁気共鳴装置は、原子核と磁場との相互作用を観測して、分子構造を調べる装置です。大きな超伝導マグネットが、14テスラという非常に強い磁場を作っています。核磁気共鳴装置を使うと、研究室で合成した有機化合物の原子と原子のつながり知ることができます。

結晶構造解析

物質にX線を照射して、回折したX線の入射角度と強度を測定することにより、結晶面の間隔など、試料の結晶構造を調べる装置です。有機化合物を単結晶にして測定すると、原子間の距離や結合角度など、分子の立体構造を知ることができます。

表面・形態構造解析

可視光ではなく、電子線を使うことにより、非常に高い倍率で試料を観察することができます。試料を透過した電子を検出して構造を調べる透過電子顕微鏡と、試料から発生した二次電子を検出して表面の形態などを観察する走査電子顕微鏡があります。

熱物性・元素分析

イオン化させた分子を一定の加速電圧で加速させた後、自由飛行させて、検出器までの到達時間を計測すると、分子の質量数を調べることができます。ノーベル化学賞を受賞した、田中耕一さんらが開発した質量分析装置などを使って、化合物の質量数や分子式の決定を行っています。

主な設備

核磁気共鳴装置、顕微赤外分光装置、顕微レーザラマン分光装置、X線回折装置、蛍光X線分析装置、グロー放電発光分析装置、走査プローブ顕微鏡、透過電子顕微鏡、走査電子顕微鏡、光電子分光装置、熱分析装置、質量分析装置、元素分析装置、帯磁率測定装置