放射性同位元素実験室

極微少量の物質移動を解析する。

放射性同位元素(RI)実験室は学内で唯一非密封のRI が扱える施設です。RIから発せられる放射線によって、物質の所在や動きを追跡するトレーサーという手法は自然科学領域の研究、特に生命現象の解明とその応用に重要な貢献をもたらすものです。

トップ 共同利用研究施設 放射性同位元素実験室

放射性同位元素(RI)実験室(学内共同利用施設)は学内で唯一非密封のRIが扱える施設です。RIから発せられる放射線によって,物質の所在や動きを追跡するトレーサーという手法は自然科学領域の研究、特に生命現象の解明とその応用に重要な貢献をもたらすものです。 RI実験室の利用にあたっては、放射性同位元素等規制法に基づいて、教育訓練、健康診断等を受け、放射線業務従事者として登録していただき、被ばく管理を行うことが必要です。RI実験室における使用可能核種は3H、14C、32P、33P、35S、45Ca、59Fe、125Iです。トリチウム(3H)やカーボン-14(14C)を用いて細胞への取込みや代謝機能の解析などを行っています。他の核種はリン酸基を持つ核酸の標識やチオール基を持つアミノ酸残基を含むタンパク質の標識、チロシン残基を含むタンパク質の標識などに利用されています。RI実験室には以下に示すような機器が設置されています。

液体シンチレーションカウンター

パーキエルマー Tri-Carb 2800TR:3Hや14Cなどの低エネルギーβ線の測定に特に有効で、32Pや35Sなどの中・高エネルギーのβ線の測定に用いられています。本装置は、自動キャリブレーション機能、クエンチング補正機能、バックグランド除去機能により、簡易な操作で高感度な測定が可能です。

フルオローイメ一ジアナライザ

FUJIFILM FLA-7000:放射性同位元素(RI)で標識したサンプルを用いてゲル電気泳動、メンブレンへのブロッティング、ハイブリダイゼーションを行った後の検出、解析を行うシステム です。当施設ではRI検出のみの仕様です。

GM及びγ線シンチレーション測定装置

JDC-1137,JDC-1812:試料皿に載せたβ線またはγ線放出試料の測定に最適な簡易型装置です。検出部の付替えにより、β線またはγ線にそれぞれ対応する。
測定結果を記録し、表示および印字が可能である。
測定試料はΦ25.4mm、Φ50.6mm試料皿およびΦ60mmろ紙の3種類である。

その他の放射線測定器

GM管サーベイメータ、NaIシンチレーションサーベイメータ、3H/14Cシンチレーションサーベイメータ、125Iシンチレーションサーベイメータ、ポケット線量計
電離箱式サーベイメータ、ハンド・フット・クロスモニタ等